
2026年7月、私はさいたま新都心にあるイノベーション施設・渋沢MIXで、以前より温めていたこのオウンドメディア構想のことをピッチで発表しました。
その日にパートナーカメラマンとなる高橋麻衣さんと出会い、同年同月よりembers.saitama(エンバーズ・ドット・サイタマ)をスタートさせました。
今回は、初めてここに来ていただいた方に、私が、私たちがどんな想いを持ってこのオウンドメディアを始めたのかをお話しします。
embers.saitamaを始めた理由
私は埼玉で生まれ育ち、今も埼玉を拠点に仕事をしています。
学生時代は演劇部に所属し、その後ブライダルアドバイザーとして人と向き合う仕事をしてきました。
今はさいたま市を拠点に、地域の事業者や起業家のWeb制作やデザイン支援をしています。
デザインの仕事を始める前、以前勤めていた会社には、本当に良いサービスがありました。
でも、広報が追いつかないまま、世の中に知られることなく廃業してしまったんです。
あのとき感じた悔しさは、今も忘れられません。
伝わらなかったのは、サービスのせいじゃない。
届ける仕組みさえあれば、続いていたかもしれない。
この経験が、今の仕事の、そしてembers.saitamaを始めた理由の出発点になっています。
embers.が大切にしていること
仕事でデザインやブランディングのお手伝いをしていると、よく「なんとなく整っていない気がする」という言葉を聞きます。
これから何かを始めようとしている人や、ひとりで事業を続けている人と話していると、本当によく出てくる言葉です。
そのたびに、整える前の、その人のことをもっと見ていたいと感じていました。
完成した姿だけを見せるのではなく、
まだ手探りで、言葉になっていないものを抱えている時間そのものに、価値があると思うからです。
デザインの仕事は、その「整わない」を整えていく仕事です。
でも、整える前の温度を、誰にも見せずに通り過ごしてしまうのは、少しもったいない気がしていました。
embers.saitamaは、その整える前の時間を、そのまま記録するためのメディアです。
オンラインで何でも完結してしまう、AIだけで物事が成立してしまう時代だからこそ、今この街で活動している人に、実際に会いに行く意味があると思っています。
私たちは、絶対に会いにいく、ということを大切にしています。
会うことでしか感じ取れない空気感もあるからです。
このメディアに込めた意味
うまくいっている人だけを紹介するメディアではありません。
ひとりで踏ん張っている人、まだ何も固まっていない人、これから何かを始めようとしている人。
みんなに共通しているのは、
自分と同じような人が、近くにどれくらいいるのか分からない、という孤独感だと思っています。
大きな舞台に立って輝くことを求めるメディアではありません。
会いに行くから、汲み取れるものがある。
届ける時はオンラインの力を借りるからこそ、その先は埼玉の外にも広がっていく。
embers.という名前には、灯すという意味を込めています。
ただ、灯すというよりも、
すでに小さく灯っている火を見つけて、そっと光を当てるくらいの距離感でいたいと思っています。
キラキラでなくていい。
表面だけの美しさよりも、あなた自身の物語に価値がある。
それが、このメディアで一番伝えたいことです。
静かな情熱に、灯り(あかり)を。
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